　2006年6月末から7月のはじめにかけて旅したギリシャ
　猛暑の中、内陸部のメテオラ、首都アテネ、エーゲ海に浮かぶサントリーニ島を訪れました。
　今回の作品は、ほとんどサントリーニを描いたものです。
　エーゲ海に浮かぶ断崖の島、その上に立ち並ぶ真っ白なホテルや住居、
　敬虔なギリシャ正教の教会は、　紺碧の海と真っ青な空に映えて、光の洗礼を浴びて目もくらむほどです。

　朝の光を浴びて美しく輝く教会を描きたさに6時半からスケッチブックを抱えて走りました。
　昼前に一時真っ青になる海は、ほんの一時間ほどで色を変えます。
　午後からの強烈な光はブーゲンビリアの赤・教会の白・澄んだ空の3色のハーモニーを浮き立たせます
　夕刻の優しい光は同じ場所でも全く違った表情を見せてくれました。

　当地で描いたデッサンや水彩を日本に帰ってから油絵に起こしました
　多くの画家は当地で描いた下書きに近いものを発表したりはしないものですが
　その場で描いた水彩のラフな面白さと油の質感の違いを味わっていただけたらと思います。